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耳コピ

近年ギターの教則本や楽譜集を見るとその殆どがTAB譜で書かれており誠に便利なのですが、わたし的にはかなり疑問視しています。

WEBRIOによれば

TAB譜とは

タブ譜[tablature]

弦楽器用の譜面一種ギターのタブ譜は、6線譜でギターの弦を表しており、押さえフレットを6線の上数字表記することで、弾き方を示す楽譜一種通常音符表示する5線譜の下に併記され、タブ譜の音の長さ休符などは、5線譜と全く同じである。たとえば付点8分音符は、タブ譜上で8分音符の旗と数字の横に点を加え表記である。タブラチュアとは、現在の5線譜が確立する以前15世紀から17世紀リュートビウェラというギター前身考えられる楽器全盛の頃に使われていた、音符使用しない記譜法のひとつだった。しかしリュート衰退と共に使用されなくなり、その後現在の5線譜記譜法に移っていった。そして20世紀に入ってから、アメリカフォーク・ミュージックの中からギター記譜法として復活し、現在では多くの人が利用するようになった
確かに便利です。左手で押さえるポジションがすぐわかります。
ただこれはおそらく大半の方々はいま自分がドを弾いているのかファを弾いているのか考えていない人が大半だと思います。
とりあえず弾ければよいという方にはそれでOKなのかもしれませんが、何を弾いているのかわからないので応用や発展がしずらいという危険性があります。
まぁ時代ですね。
私の若い頃の時代は譜面があまり無い時代だったので頼るのは自分の耳だけでした。
あの当時耳コピは『気合い』(笑)だけでしたが最初はとても苦労しましたがだんだん慣れてきて速いフレーズや複雑なフレーズも取れるようになって行きました。
それこそ自己暗示!お前はできる必ずできる同じ人間がやっているから自分にも絶対できる。。。みたいな
なので長年というか仕事柄今だに耳コピをする機会が多いのでさらに精度は上がっています。
ただこれは音楽を仕事にしている人は当然皆さん出来ます。なので別に珍しいことでも自慢することでもありませんが、耳コピでよかったことがあります。
それは作曲する時。
頭で鳴った音がすぐ弾けます。
作曲は正に『今!』なのでそこでモタついていると今の雰囲気が逃げてしまいます。
インスピレーションが来た〜〜〜!と思ったらそれを新鮮な状態で瞬間冷却する!
写譜が得意な人は楽譜に書く。出来ない人は(安心してください僕もそんな技ないので)録音する。
そのチャンスのタイミングを逃したら数分後にはチャンネル変わるのでもう過去へは戻れません。時すでに遅しです。
幻の蝶を発見して捕まえる!ような感覚だと思います。
他の人はわかりませんが私はそんな感覚です。
絶対音感があって頭の中で鳴った音をそのまま五線譜に書ける人もいますが
TAB譜だけ得意で頭の中で鳴った音をギターも持たずにTAB譜にスラスラ書ける人は世界に何人かはいるかもしれませんが周りには居ないし聞いたことありません。
それから耳コピは音そのものを集中して何度も聴くので楽譜に表せないニュアンスや間がわかるようになります。
最後に
これから耳コピして行こうという方へ
間違ってもいいんです。
大切なのは最善を尽くすことです。